iimon TECH BLOG

iimonエンジニアが得られた経験や知識を共有して世の中をイイモンにしていくためのブログです

エンジニアリングマネージャーのスキル - ピープルマネジメント編 -

はじめに


こんにちは!

株式会社iimonのエンジニアマネージャー、まつだです。

iimon2年目のアドベントカレンダー初日ということでそれにふさわしい内容にしようと思ったのですが、どうしてもRustについてしか書く気が起きず、あいだをとって(?)私のお仕事、「エンジニアマネージャー」(以下EM。エンジニアリングマネージャーともいう)について書きたいと思います!

先日、「EMゆるミートアップ」というイベントに初めて参加させていただいて、いろいろ考えることがありました。

EMのスキルとは

先述のイベントでまずはじめに話題になったのが「EMのスキルアップについて」です。

どなたかも当日質問されていましたが、そもそも「EMのスキル」とはなんでしょうか。

よく言われるものに、EMの4領域(「ピープルマネジメント」「テクノロジーマネジメント」「プロジェクトマネジメント」「プロダクトマネジメント」)というものがありますが、どこまでの領域を任せられているかは企業によって若干違うように思います。

ただ、どの企業さんのEMに伺っても、みんな共通して持っている役割としては「ピープルマネジメント」が軸になっているようですので、とっかかりとして今回は「ピープルマネジメント」のスキルを考えたいと思います。

ピープルマネジメントのスキルとは

ピープルマネジメントについて調べてみるといろんな定義があるようですが、おおむね共通しているのは”メンバー個人個人と向き合う”、”メンバーのモチベーション、エンゲージメントを向上させる”、”メンバーの成長にコミットする”といったもののようです。

手法としては1on1ミーティングを用いているところがほとんどだと思いますが、その1on1ミーティングを実施する上で重要なスキルがいくつかあります。

傾聴力

まずは「傾聴力」。聞く力ですね。諸説ありますが、1on1の場では8割くらい相手(1on1対象の方)に喋ってもらうのがいいという説もあります。

とにかく相手の話に耳を傾けて、共感しながら聞く。そして人によってはオブラートに包んでいるその話のオブラートの中身を理解する。簡単なようで難しいスキルです。

私の場合は、聞く姿勢にもいくつか注意をはらっています。ひとつは”腕組みをしないこと”。何かの本で読んだのですが、腕組みをすると、相手の話に対して「受け入れない」という印象を与えてしまうらしく、できるだけ両手は開いて話を聞くようにしています。

もうひとつ気をつけていることは”目線”。相手が一生懸命何かを訴えようと話してくれている時は必ず相手の目を見て「しっかり聞いてますよ」というメッセージを送ります。

逆に相手がしゃべりづらそうな時には、あえて目線をそらすこともあります。私は比較的”話しやすい”と言ってもらえることが多いのですが、それでも緊張して話にくい人もいます。そんな人に正面から目線を送ってしまうと、もっと緊張させてしまうでしょう。なので相手が話し始めるまではあえて目線をはずすときもあります。

アイスブレイク

次は「アイスブレイク」。普段から密にコミュニケーションを取れている一部の人を除いて、最初の5分くらいは必ずアイスブレイクを挟むようにしています。

まずは自分からプライベートなこともあけっぴろげにして、相手の許容度合いを測ります。

ちょっと間違えるとハラスメント事案になってしまいますから、相手のプライベートにどこまで踏み込んでよいかを慎重に判断することが重要です。

でもアイスブレイクの一番の目的は信頼関係の構築なので、あえてギリギリを攻めることもあります。

信頼関係の構築にはプライベートを共有することが有効ということはテクニックとしてよく言われていることですが、そこまでリスクを侵さなくてもいい方法もあって、それが”共通の話題を作ること”だったりします。

iimonでは”共通の話題づくり”の施策として月1のレクリエーションや部活動などもありますので、そういったものを利用すればアイスブレイクの話題にも困りません。

質問力

iimonではCTOの森さんとマネージャーの私、そして各チームリーダーの3人でメンバーの1on1を担当しています。

CTO森さんの1on1スタイルはまさにお手本の「相手の話したいことを話させる1on1」。 きっかけを与えてくださったあとは、とにかくどんな話でも気の済むまで聞いてくれます。

私も前職ではそのスタイルで1on1をしていたのですが、同じだと面白くないしメンバーも話がなくなってしまうので、途中からあえてこちらから質問したり話を振ったりする形式にチェンジしました。

そこで問われるのが質問力。質問がうまく相手の話したいポイントにささると、普段はあまり喋ってくれないメンバーも堰をきったかのように喋り始めてくれることがあります。

今期からはチームや個人の目標もしっかりたてることになりましたし、その目標達成へのアドバイスやメンバーの成長を促すようなことも「いい質問」を起点としてすすめていくことができるでしょう。

共感力

「傾聴力」のところでも書きましたが、相手の話にとにかく寄り添い、共感する力も大事です。

何を話しても共感してもらえないとなると、メンバーは話す気もなくなるし、そんな人を信頼はできないでしょう。

もっとも私の場合、ここについては得意分野のようで、相手の涙にもらい泣きする場面もしばしば・・・。

感情的なマネージャーというのはどうなんだ?という議論は巻き起こりそうですが、感情になんの動きもないクールな人よりは信頼を得やすいのではないかと思っています。

舐められ力

最後に少し変わったものを紹介しようと思います。それが「舐められ力」です。

実は私がEMをやる上で一番の武器になっているなと思っているものでもあります。

あえて弱みをオープンにしたり自虐ネタに走るなどして、”あえて”メンバーに舐められるようにします。

iimonには新卒をはじめ、若くて有望なエンジニアがたくさんいます。

自分が20代前半の頃などを思い出すと、1つ2つ上の先輩ですら大きく見えたように思います。

それが40代の先輩ともなるとものすごく気を遣いましたし、尊敬と畏怖と・・・とにかく同世代と同じようには喋れなかったことは確かです。

iimon社内のフラットな空気にも後押しはされていますが、そこであえて「舐められ力」を発揮することで、新卒をはじめとする20代前半の人たちも、40代の私と緊張などせずに喋ってくれていると思っています。

まとめ

ピープルマネジメントに必要なスキルのうち、私が大切にしている5つを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

もしこれからマネージャーになる方や、1on1を担当されることになった際にはぜひ参考にしてください。

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次回は最近メキメキ腕が上達中というウワサでもちきりの「なかむ」さんです!おたのしみに!!